令和3年第6回糸満市議会定例会が9月13日に開催され、議員や市長が一堂に会して一般質問が行われた。
本定例会では特に新型コロナウイルス感染症に関する質問が目立つ結果となった。金城幸盛議員は「感染状況の把握」を求めつつ、
「ワクチン接種状況」や「保育施設における感染症対策」、「心のケア」について具体的なデータを求めた。市民健康部長の島根辰也氏は、
「接種率は1回目で43.2%、2回目で32.2%である」と述べ、医療的ケア児への優先接種については「既に実施済み」と報告した。
さらに、金城議員は「高校3年生や浪人生への助成金の支給」や「インフルエンザ予防接種費用助成」の必要性についても言及した。市長の當銘真栄氏は「制度の構築を検討中」との見解を示した。
また、コロナ禍における女性の負担軽減としては、「生理の貧困」について質問があり、
福祉部長の金城満氏は、市役所トイレへの生理用品配置の進捗状況を報告。「利用者からの感謝の声が寄せられている」と強調した。
教育行政に関しては、電子黒板の耐用年数や故障状況についても質問があり、教育長の幸地政行氏は「導入からの経過をもとに更新の必要性を感じている」とし、教育環境の整備に対する努力を示した。
消防行政については、新たに導入されたはしご車の配備状況や機能別消防団の必要性も取り上げられ、市長は「消防力の強化に努める」との決意を表明した。
様々な議題が取り上げられ、特に新型コロナウイルス対策が市民の関心を集めている中、議会は市民の声を元に、今後の政策を決定していくことが求められている。