令和元年第5回糸満市議会定例会が9月6日に開催された。
出席議員は21名で、会期は25日間の予定と決定された。
この会議では、認定第1号から第9号までの平成30年度糸満市の一般会計及び特別会計の歳入歳出決算が議題に上がり、すべての議案に対する質疑が行われた。議員の玉城哲郎氏は、一般会計の歳出における不要額が約10億5,400万円と巨額であることから、補正予算の必要性を指摘した。
市長の上原昭氏は、これに対し実質収支額が約5億300万円であることを示し、健全な財政運営を行っていると位置づけた。また、必要に応じて補正予算が行われていると強調した。福祉部長の山城安子氏も、豊見城市に見られる先進的なシステム導入について意見を述べ、糸満市でも検討する意向を示した。
さらに、議案第65号に関しては、豊見城市が導入した無償化システムについて質疑が行われ、糸満市としての方針や国からの補助金利用についての言及があった。
市内の施設改善や、新たな事業への支出についても議論が続き、さらなる行政サービスの向上を目指す意見が出された。市長は、全職員が市民の利益を一番に考える視点を持つことが重要であるとした。
最後に、議案第87号と第90号についてはそれぞれの審査に付託され、貧困対策や地域振興など、広範なテーマにわたって活発な議論がなされることが期待されている。今後も行政と市民の協力により、糸満市の発展が進むことが望まれる。