今年の令和3年第4回糸満市議会定例会が、6月9日に開催された。
市長の當銘真栄市長は、開催に際して出席した議員に感謝の意を示した。
議会では、主に19件の議案及び4件の報告が審議された。
中でも、議案第54号の令和3年度一般会計補正予算は重要な議題となった。市長は、追加額について報告し、歳入歳出がそれぞれ299億1,526万円となると説明した。
歳入の主な増額は、国庫支出金や県支出金などによる。
さらに、歳出面では、低所得の子育て世帯への支援や保育士の資格支援事業など、特に民生費に重点を置く施策が予定されている。これらの取り組みは、市民の生活を直接的に支えるもので、議会内でも関心が高まっている。
議案第56号の国民健康保険税に関する改正も討議された。この改正案は新型コロナウイルスの影響を考慮し、保険税の減免を図る旨が示された。これにより、経済的負担の軽減が期待される。
また、名誉市民選定の同意を求める議案第65号から67号において、教育、産業、文化に著しい功績を残した3人を推薦することが話し合われ、市議会内でも賛否が分かれて議論が交わされた。
他にも、重要な陳情書として、「核兵器禁止条約への署名と批准を求める意見書」が提案された。これに関しては、地域の平和を願う声が多く上がっている。
最終的に、すべての議案や報告が承認され、議会の会期は6月28日までの20日間に決定したことが発表された。今後、各議案につき更なる審議が行われる予定である。この議会は、糸満市の将来に関わる重要な決定が下される場として注目されている。