令和3年第4回糸満市議会定例会では、多岐にわたる議題が討議された。
議題の中で特に注目されるのは下水道行政についてで、金城敏議員が真栄里地区の下水道整備計画に関する詳細を求めた。これは、これまでの経緯を説明し、令和2年度には国道の既設汚水管から真栄里集落までの実施設計が完了し、令和3年度からは工事着手が予定されていた。しかし、予算確保の難しさが課題として浮上している。
次に、土地開発事業についても議論が行われ、特に糸満市物流団地造成事業において、環境影響評価の進捗について説明があった。沖縄県の汚水再生プランの変更手続きにおいてコロナ禍の影響で調整が遅れているとし、事業開始が令和7年度になる見通しが示された。さらに、国吉集落近くの道路整備の必要性と進捗状況も話題に上がった。国吉集落に向けた歩道整備の重要性が訴えられた。
教育行政についても言及され、特に市内小中学校でのコロナ対策や、教育環境の回復が強調された。また、金城敏議員は市内小中学校での通学経路と車両出入口が同じ学校についての調査結果を求めた。
特に注目されるのはプロ野球キャンプについての議論だ。市長はロッテ球団のキャンプが市にとって経済効果をもたらし、特に参加選手との交流を通じた青少年育成の効果にも期待を寄せていると述べ、選手への宿泊場所として市の利用を提案する方針が示された。