令和2年第3回糸満市議会定例会が6月29日、開催された。
議会は多くの議案を審議し、特に教育、福祉関連の重要な条例改正が承認された。
まず、議案第52号として「糸満市行政手続等における情報通信の技術の利用に関する条例の一部を改正する条例」について、伊敷郁子議員が、「本条例は利便性向上のための改正」と説明した。
議案第55号は、災害対応特殊屈折はしご付き消防ポンプ自動車の取得に関するものであり、玉城哲郎議員は「他の市町村でも出動できるのか」と質疑した。
伊敷郁子議員は「委員会ではその要件について話し合われていない」と応じた。
医療及び福祉に関連する議案でも重要な変化があった。議案第53号は後期高齢者医療に関する条例改正で、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた被保険者への傷病手当金支給の申請が可能になることが示された。
金城悟議員はこの改正が迅速に施行されるよう強調した。
続いて、議案第54号の介護保険条例の改正も承認され、収入減少に対応した保険料の減免申請の特例が整備されることが決定した。これに対し、出席議員から賛同の声が上がった。
一方、教育関連では「30人以下学級早期完全実現」のための意見書が採択された。今後の議会では、国や県に対する支援要請が強化される見通しだ。また、特にコロナウイルスに関する生活支援や、国民健康保険料の減免制度の充実が求められた。
閉会前には公営住宅の入居を保証人不要とする陳情が議論されたが、「引き続き連帯保証人を求める」との理由で不採択となった。
議長は、今後も必要に応じて議会の継続審査を行う意向を示した。