令和2年3月24日、糸満市第1回市議会定例会が開催された。
会議では、様々な議案が審議された。議案第1号「糸満市一般会計予算」が中心的なテーマとなり、全体の歳入歳出予算は288億7,982万6,000円とされ、昨年度比での変動が報告された。
特に注目されたのは、糸満南こども園の「公私連携型認定こども園への移行」や、公立こども園(6園)の存続問題である。この問題に対し、市民からの陳情が相次ぎ、保護者や関係者からは懸念の声が挙がった。特に、民営化が進められることに対する反対意見が多く、市長も議会に対して今後の進め方を見直すことを表明した。議長は、これまでの市政への信頼が揺らいでいるとし、特に保護者の理解を得ることが重要と指摘した。
その中で、浦崎暁議員は、社制度の見直しが急務であるとし、住民ニーズに応じた形での政策推進が求められていると強調した。さらに、他の議員からも公立園の存続を願う声が上がり、これらの意見は議会運営の方向性にも影響した。
また、矛盾する報道から市の政策が変わることに対して疑問が呈され、透明性を持たせるためにも、住民に対する説明責任が求められた。市長は、今後の計画に対して慎重に進める姿勢を確認し、全ての声を聞く重要性を再認識する発言があった。
また、議案に関する質疑応答では、医療制度に関する問題も議論され、特に沖縄の医療格差を是正するための意見書が採択されたことが報告され、県民からの支援制度の創設が求められた。
全体的な雰囲気は、これからの市政運営において多様な意見を受け入れ、丁寧に対応することが求められる形となった。市は今後も市民との対話を重視し、信頼を取り戻す必要がある。