令和4年第2回糸満市議会定例会が開催され、一般質問が行われた。
議長の金城寛氏はまず、出席した議員に対し開会を宣言した。議事日程には一般質問が含まれており、多くの議員が市の政策に関する質問を行った。
特に金城幸盛議員は生理用品の無償提供に関して言及し、市役所のトイレに生理用ナプキンを無料で提供するディスペンサー設置について質問した。総務部長の福元信美氏は、「設置に課題があるが、前向きに検討する」と応じた。また、地域女性活躍推進交付金を活用した取り組みも評価された。
子供施策については、福祉部長の金城満氏が発言し、「こどもまんなか社会の実現に向けた取り組み」に触れ、子供の権利を保障する「子ども条例」の検討を開始することを明言した。また、子供たちが市長の公務を体験できる「小学生一日市長体験」の実施についても意義があると述べた。
防災行政に関する質問では、地震や津波に対応した訓練の重要性が指摘された。教育長の幸地政行氏は、「緊急地震速報に対応した非常用放送設備の整備が喫緊の課題である」と強調した。
教育行政においては、インクルーシブ教育の推進が議論され、特別支援を必要とする児童生徒へのサポートが求められた。教育委員会指導部長の與那覇正樹氏は、「必要な環境整備を行う必要がある」と回答した。
デジタル田園都市国家構想推進交付金の活用に関しても、多くの議員から質問があり、地方創生やデジタル化による業務効率化の重要性が訴えられた。経済部長の兼城浩康氏は、「デジタル推進体制を強化し積極的に取り組む」と述べ、今後の方針を示した。
さらに、消防行政や環境行政についても質問があり、特に消防本部の災害対応ドローン整備の進捗が求められた。消防長の平田徳明氏は、「来年度には操縦士の訓練を実施し、更なる運用を目指す」と答えた。
最後に、貧困層への支援やデジタル化の重要性についても質問があり、特にコロナ禍で困難を抱える女性やひとり親家庭への支援が再確認された。
今後の議会運営において、議員各位は市民の声に基づいた政策立案を進めることが求められると述べられ、議論は活発に展開された。