令和３年第10回糸満市議会定例会では、各種議案が審査され、大きな議題が可決された。特に注目を集めたのは、「糸満市子どもを虐待から守る条例の制定」であり、多くの議員がその必要性を訴えた。
議員からの発言によれば、「この条例の制定は、子供を虐待から守るための基本的な枠組みを整備するものであり、地域全体での支援体制の強化が必要とされています」との意見がありました。総務委員会からの報告でも、「本市の政策とし、虐待の未然防止および支援のために新たな指針を示すことが求められている」とのことです。全会一致で可決されたこの条例は、子供の権利を守る重要な一歩として評価されている。
また、「糸満市情報公開条例の一部を改正する条例」についても議論が行われました。この改正は、公文書の開示請求における適切な運用を目的としており、開示請求者が不当な権利を行使することの防止が強調されています。委員会の報告によると、開示請求があった場合、市が適切に運用し、開示と不開示の判断が慎重に行われるべきです。これに対して、議員からは「透明性の向上を図るためには、制度の周知も重要」との声が上がりました。
さらに「監査委員の選任」、南部広域行政組合の規約等についても全て原案通り可決されました。特に南部広域市町村圏事務組合の共同処理事務の変更に関しては、地域の実情に応じた適切な運営が求められています。議長は，「地域の連携を一層強化し、効率的な業務運営を重視していく必要がある」と述べました。
また、最後に、「義務教育費国庫負担堅持及び２分の１復元」のための意見書などが採択され、今後の教育予算が注視されることとなるでしょう。議会運営が進展し、地元の福祉や教育に対する支援が一層強化されることに期待が寄せられています。