令和5年第7回糸満市議会定例会が2023年12月15日に開催された。議会の最初の議題はパワハラ問題についてであり、多くの議員がこの件に関して関心を寄せた。市は、9月に申し入れを行い、パワハラを受けた職員の訴えを受けて、その調査を開始する計画である。特に、匿名のアンケートを通じた調査が予定されており、その結果に基づいで必要な対応を考えるとした。
次に、生活保護行政に関する議題が取り上げられた。生活保護の扶養照会を巡る厚生労働省の通達が市においても認識されており、今後は扶養照会に関連する方針も明確化する必要があるとの声が上がった。また、地域社会内の困難な現状を反映し、具体的な支援策の検討が行われる予定である。
医療的ケア児の支援事業についても言及された。この取り組みにより、医療的なケアを必要とする子どもたちが安心して保育を受けられる体制づくりが進められている。市は、今年度からこの支援事業を開始し、今後のガイドラインの策定も視野に入れている。
障がい者スポーツへの参加についても議論が交わされ、12月に開催されたマラソン大会において障がい者が参加しやすい環境を整えるための取り組みが強調された。特に、体温調節障がいを持つ人々への配慮として冷却用ミストの設置が提案され、今後検討する方針が示された。
最後に動物愛護行政の問題が取り上げられ、糸満ハーレーにおけるアヒル取り競争が注目されている。市民からはその影響を憂慮する声もあり、市はその声に耳を傾ける必要がある。特に、動物の扱いに関する法律や社会的な期待に応えた行動が求められている。市は捜査の結果を重視しており、今後の行動方針を慎重に進める姿勢を示した。