令和4年第5回糸満市議会臨時会が8月8日に開かれ、本議会では補正予算が審議された。
特に議案第58号では、一般会計補正予算(第3号)として歳入歳出にそれぞれ6,359万円を追加する内容が提案された。この結果、予算の総額は310億4,031万円になる見込みであると市長の當銘真栄氏は説明した。
補正予算の主な内容には、国庫支出金の増額や、公共施設における新型コロナウイルス感染症対策事業が含まれており、予算の一部には女性デジタル教育・就労支援事業や修学旅行支援なども盛り込まれている。
また、議案第59号における下水道事業会計補正予算に関しても10億円近い金額が計上され、浄化センターの建設工事に必要な費用が確保される予定である。自宅療養者支援事業にも予算が組まれており、市民からの要望も踏まえての施策であると強調されている。
議論の中では、特に運動公園施設整備事業についての質疑が目立った。議員からは、近年大雨による土の流出が問題視されており、その対策が求められた。金城敏議員は「整備に700万円の追加が適切なのか疑問だ」と指摘した。この質疑に対し、建設部長の上原斉氏は「黒土の流出を防ぐ具体策を講じる考えがある」と回答した。議員の中には、今後の整備方法についても疑問の声が上がった。
さらに、議会の中では、予定される県民体育大会を控え、整備投資が急務であるとの意見も多く見られた。特に運動公園は市内のスポーツの中心となっており、関係者からも改修の必要性が強調されている。今後、市は視察を重ねた上での具体的な整備計画を公表する必要があるだろう。
今回の補正予算について、議員の間で意見が分かれる部分もあるが、全会一致で原案が可決された。市民から信頼される財政運営が求められる中、議員たちによる質疑は引き続き重要である。