令和3年第4回糸満市議会定例会が6月28日に開催され、様々な議案が審議された。
まず、固定資産評価員の選任については、全議員の賛成により同意が得られた。
本議案について、議長の大田守氏は「円滑な行政運営に寄与する重要な役割を果たす」と述べ、地域の観点からの重要性を強調した。
続いて、糸満市情報公開条例の改正案が取り上げられた。
この改正は公文書の開示請求に関する権利の適正な行使を規定し、権利の濫用に対する手続が新設されるものである。
しかし、多数の議員が市民の知る権利が制限される懸念を表明したことから、最終的にこの議案は再付託されることとなった。
金城敦議員は、「情報の透明性を守ることが市民との信頼関係を築く」と指摘した。
さらに、糸満市観光文化交流拠点施設の取得について、3件の議案が出され、全会一致で可決された。
議案第59号では、コミュニケーションボードや椅子などの一般備品が新たに取得されることが確認され、意見として演台に市章を入れる要望も示された。
西崎小学校の屋内運動場改造工事についても、工事請負契約が同意され、完成後は30年以上の使用が見込まれるとされた。
工事の計画について、当局は「学校環境の向上を図るために不可欠」と述べた。
議案第56号では、新型コロナウイルスの影響を受けた市民の健康保険税の減免が認められた。
これは、収入が前年の3分の1以上減少した世帯対象とされており、国の835家族を見込んでいる。
議員からは、健康保険税の負担軽減について様々な意見が出され、全会一致で可決はされた。