糸満市議会は、令和3年12月16日に第10回定例会を開催した。議会では、主に道路整備と経済支援に関する議題が焦点となった。
最初に議題となったのは、市道の凹凸に関する問題である。これについて、玉城哲郎議員は市道阿波根593番地から県道82号線までの道路が凹凸によって危険であり、整備を要望する声が市民から寄せられていると訴えた。
市の建設部長、大城拡氏は、道路の状況を認識しており、改善の必要性を感じていると答え、部分的に修繕を進める意向を示した。具体的には、凹凸のある部分の平坦化を実施し、安全対策に尽力する考えである。
次にプロ野球キャンプ誘致の進捗状況についても報告された。市長の當銘真栄氏は、千葉ロッテマリーンズの受入れに向けた協議が進んでおり、協力会が設立されたと説明した。この協力会は、スポーツキャンプの誘致を目指すもので、様々な団体が協力して運営される。市民との交流イベントも予定されているが、来年度の2次キャンプでの具体的な交流内容はまだ検討中である。
さらに、雨天ドーム(屋内運動場)に関しても議論が展開された。基本計画策定業務が進捗しており、複数の選択肢が検討されている。運動場の建設計画は令和6年度までの見込みで進められており、地域のスポーツ振興に寄与することが期待されている。
最後に、ヤングケアラーに関する調査の進捗報告も行われた。教育委員会は、小学生と中学生を対象としたアンケートを実施、その結果が特に注目されている。支援条例の制定も視野に入れており、実態把握に努めるとした。これに対し、議員からは、より具体的な支援策の提案が求められた。
この議会を通じ、市長や各部長は市民の意見を尊重し、今後の施策に生かしていく姿勢を強調した。今後も市民との対話を重視し、地域の実情に即した政策を実施していく方針である。