令和2年第1回糸満市議会定例会が3月3日に開催された。
この会議では、上原昭市長の施政方針が示され、市の未来や基本的な施策についての議論が行われた。
市長は、「糸満市を再生し元気にしたい」との思いを述べ、これまでの取り組みを振り返った。
施政の過程で、地域文化や地域資源を生かした魅力のあるまちづくりを進めたことが強調された。
市長は、ここ3年間で糸満ハーレーや組踊の公演、観光振興センターの整備など、新たな取り組みを実施したと説明。
健康・福祉・子育ての分野では、国民健康保険事業の黒字化を実現したことや、教育施策として電子黒板の導入などを進めた。
経済面では、沖縄県水産物市場の市内移転が実現、雇用促進と産業振興に向けた基本計画が策定されている。
市長は市の税収が過去最高の59億5,000万円となったことに触れ、新たな財源確保を進めている状況を解説した。
また地域の災害対策にも触れており、住宅整備や地域公共交通の整備に力を入れていることが伝えられた。
市長は「人口減少や高齢化など将来の課題に直面している」と語り、持続可能な発展に向けた戦略を明らかにした。
議会では、令和2年度一般会計予算が288億7,982万円と設定され、1.8%の増が見込まれている。
特別会計の予算や各種条例改正についても審議される予定だ。
議員からは、予算案に対する質疑も行われ、特に人権擁護委員の推薦や教育委員会委員の任命についての質問が相次いだ。
最終的に、36の議案が全て妥当とされ、今後はお手元の配布資料に基づく具体的な審議が求められる予定だ。