令和3年第4回糸満市議会定例会では、様々な課題に対して議員からの質問が行われた。おもに、新型コロナウイルスに関連する施策、女性の支援、教育環境、災害対策についての議論が活発であった。
特に、新型コロナウイルスワクチン接種に関する尋ねに対し、金城幸盛議員は「基礎疾患を有する方々への接種計画や優先接種枠の設定など、具体的なスケジュールを示してほしい」と要求した。市民健康部長の島根辰也氏は、基礎疾患を持つ入院者への接種が6月から開始され、一般接種対象者へは8月の実施を予定していると説明した。また、介護や福祉タクシーの利用についても負担軽減策が提案され、市民への周知が急務であることが指摘された。
次に、コロナ禍における女性の負担軽減についても金城議員が発言し、生理の貧困に関する取り組みを求めた。市長の當銘真栄氏は、生理用ナプキンの無償提供が行われており、必要な支援があるとの回答をした。また、教育長の幸地政行氏は、小中学校における生理用品の無償提供について、保護者などからの意見を尊重しつつ進める意向を示した。
教育行政についても質疑があり、各学校の安全対策についての見解が求められた。登校時や下校時における児童生徒の安全確保については、民生委員やPTAの協力が挙げられ、市長もその取り組みを評価した。さらに、家庭でのオンライン学習については、通信環境の整備が必要という観点から、課題が浮き彫りになった。
最後に、議会では消防行政としてのドローン配備の考えについても議論され、火災や水難救助における活用が期待される中で、既に訓練用の機体が一機配備されたと報告された。