令和4年3月1日、糸満市議会定例会が開会され、様々な議案が審議されている。特に令和4年度の予算案が注目を集めている。一般会計予算は297億4,358万円とし、前年度比2.2%の増加を見込んだ。
市長の當銘真栄氏は、令和4年度に向けた施政方針を述べ、コロナ禍での課題にも触れた。新型コロナウイルスの影響で、予算の確保が求められる中での取り組みを強調。加えて、医療従事者への感謝の意を表し、市民の健康を支えるための施策の重要性を挙げた。
また、今年度の重点施策についても説明があり、特に子育て支援や地域経済の振興、新たな観光施設の開設が話題にされた。「子育てと高齢者福祉の充実を図り、市民が安心して暮らせる環境を整える」ことが、市政運営の基本方針だと強調した。
糸満市では、具体的に以下のような施策が盛り込まれている。
(1)感染症対策の強化:ワクチン接種の推進が含まれ、対象者への迅速な接種体制の整備が求められている。
(2)子育て支援:包括的なサービス提供が強調され、経済的負担の軽減を図る施策が予定されている。
(3)地域活性化:新たな水産物卸売市場の開設や商業・観光の振興により、雇用創出を目指す計画が進められている。市長は「経済回復と地域の活性化を両立させていく」と述べ、施策の実現に対する意気込みを示した。
さらに、特別会計に関連する議案も審議され、各会計予算が提案された。特に国民健康保険や介護保険の事業が挙げられ、必要な予算が増額される見込みである。市長はこれらの施策をセットで進め、地域住民の福祉を重視した運営を行うことを強調した。
議会ではさらに質疑が続き、議員たちは各予算案について意見を述べ、具体的な数値や計画の実行性について議論を交わした。