令和2年第3回糸満市議会は、令和2年6月16日に開催され、議案第51号が可決された。
主な議題は、令和2年度糸満市一般会計補正予算(第3号)であり、総額で359億9,932万4,000円となる。
今回の補正予算では、歳入歳出に6億9,744万円を追加することが決定された。特に注目されるのは、防災力の強化に向けた観光防災力強化事業や学校教育関連の予算が大幅に計上された点だ。
総務分科会の報告によれば、観光防災力強化事業には1,194万円が追加され、避難誘導標識の設置や防災備品の購入が含まれている。新型コロナウイルス感染症対策に関しても多くの予算が組まれており、3事業合計で2億1,062万7,000円が計上された。
具体的には、トイレの手洗い水栓の自動化や、洋式便器への改修が行われる予定だ。また、学校給食費として8,000万円が追加計上され、地元産品の利用促進を図る方針が示された。
民生分科会では、市民生活費として187万4,000円が計上され、消毒液や防護服などが各自治会に配布される見込みだ。体温計の全自治会への配布については、当局が在庫状況などを考慮して検討を進めていると説明された。
経済建設分科会では、飲食店支援のために飲食店応援商品券事業が計上され、周知や利用促進に努める意向が示された。市民からは地元特産品を活かした事業展開を期待する声も上がった。
委員長報告は全会一致で可決され、各委員より多くの支持を得たことが強調された。議長の大田守氏は、全議案の採決を経て、会議を終了する意向を示した。