令和3年第6回糸満市議会定例会が開催され、多くの議案が可決された。
特に注目を集めたのは、令和3年度糸満市介護保険特別会計補正予算(第1号)である。
この予算は、歳入歳出に1億81万9,000円の追加を行い、総額を約46億円に引き上げる内容だ。民生委員会の報告を受け、金城悟議員(民生委員会委員長)は、介護保険システム改修事業に242万円、そして給付費の過誤納還付金に5,912万円を計上していると説明した。
続く議案第90号、土地改良事業は特に重要な施行が求められている。西平賀雄議員(経済建設委員会委員長)は、沖縄本島南部の土地改良施設における機能回復が急務であり、国と県が81%の費用を負担する形で進められると報告した。全会一致で可決されたこの議案は、早急な実施が期待されている。
また、令和3年度糸満市一般会計補正予算(第5号)は、305億9,848万7,000円に達するとのことで、特に文化交流・情報発信拠点施設の管理運営や教育環境の充実が計画されている。大城明弘議員(予算・決算特別委員会委員長)は、衛生用品支援事業や電子図書館システムの整備についても紹介した。
医療面での課題も議論され、新垣安彦議員は、臨時の医療施設の早期設置を求める意見書を提出し、深刻な医療逼迫の状況に対する具体的な対策を求めた。新型コロナウイルス感染症が広がる中、市民の命を守るための医療体制強化が急務として訴えられた。
また、今後の会議においては、より詳細な質疑と討論が期待される。
議長の大田守市議は、出席議員全員が可決に賛成の意向を強調し、議案は全会一致で承認された。議会の運営や市民の健康・福祉に対する議員の姿勢が顕著に表れた会議であった。