令和3年3月11日、糸満市議会は第2回定例会を開催した。
本議会では、一般質問が行われ、主に新型コロナウイルス対策や道路整備の状況が議論された。特に道路行政の質問では、金城寛議員が道路の冠水問題や道路舗装の修繕について質問し、さらなる対策を求めた。
金城議員は、県道那覇糸満線潮平入り口などの幹線整備や雨水対策工事について触れ、長年の懸案である冠水問題への対応を強調した。市当局からは、令和2年度に実施された工事においてボックスカルバートによる排水対策が進められていることが報告され、地域住民の協力も必要になってくるとの説明があった。また、具体的な工事内容や安全対策も紹介され、市民からの感謝の声を受けて、引き続き尽力していく旨の発言もあった。
安全安心な環境行政に関しては、阿波根土地改良区外の河川の洗掘問題が取り上げられ、早急な対策が求められた。この件に関しても市は進捗状況を把握し、対応していくことを約束した。
新型コロナウイルスワクチン接種については、市民健康部長から接種体制についての説明があり、1月18日にプロジェクトチームが発足し、専門職員の配置が進められていることが報告された。さらに、公共施設を接種会場として利用する意向も示され、市民への情報提供の重要性が改めて強調された。今後は、高齢者や基礎疾患を有する方々への優先接種が行われる。
最後に新年度予算については、厳しい経済環境の中、市民サービスの向上と財源確保が求められており、市長からは「前例踏襲を見直し、新たな時代の旗振り役となる」ことを誓った。またワクチン接種や雇用対策、子ども・子育て対策、環境防災対策等、各分野での具体的な課題に市が積極的に取り組む姿勢がみられた。