令和3年第6回糸満市議会定例会が開催された。本議会は、9月1日に本市議会議事堂で開会し、20人の議員が出席した。
議事日程には、個別の報告と数多くの認定議案が盛り込まれていた。特に令和2年度の一般会計歳入歳出決算に対する認定案は重要な議題であり、歳入歳出決算に関する監査委員の意見も付されていた。さらに、議案第72号では水道事業会計の剰余金処分も議題に上がった。
市長の當銘真栄氏は、高額な公共投資に関する議案を提案した。具体的には、新たに取得する消防ポンプ自動車について、使用予定の水槽容量は4,000リットルであり、従来の水槽容量と比較して2倍となる。これにより、水利のない火災現場でも迅速な消火活動が期待できるとの見解を示した。
玉城哲郎議員は、ポンプ車の水槽容量についてさらに詳細な質疑を行い、消防長の平田徳明氏は、今回の機材が現状の消防対応能力をどう向上させるかを説明した。彼は、放水可能な水量とその持続時間を明らかにし、通常のホースで400から500リットルを出すことが可能であり、通常用ポンプ車よりも遥かに多くの量を吐出できると強調した。
会期は9月22日までの22日間と定められており、議会運営委員会の答申に基づいて進行することが決定した。議長の大田守氏が「これに異議なし」と確認し、会期の決定が正式に行われた。次に、議長は会議録署名議員の指名を行い、玉村清議員と国吉武光議員が選ばれた。
人権擁護委員候補者の推薦に関する諮問も行われ、一定の議論が交わされた。議会は、地域住民の人権を守るための有効策を講じる必要があるとの認識で一致した。これらの議題は、今後の市政に影響を与える重要な要素となる見込みだ。
本議会は、令和2年度の決算関連から新型コロナワクチン接種に関する陳情まで幅広く議論した。県産品の優先使用やインボイス制度に関する要請も議題に上がり、地域経済の活性化に寄与する施策が期待される。今後の審議結果が注目される。