令和6年第1回糸満市議会臨時会が2月16日に開催された。議題は高嶺小学校移転改築事業における入札不調に関する調査特別委員会の中間報告や、調査権の委任に関する決議である。
議長の金城寛氏は、本日の議題として重要な諸問題を挙げた。特に高嶺小学校移転改築事業についての議論が白熱した。2回の入札不調がもたらした影響は、教育界に深刻な問題を引き起こしており、改善策を模索する必要があると議員が強調した。
この議題に関して、特別委員会の委員である伊敷郁子議員は中間報告を行った。入札不調の原因については、設計書の公開や査定率に大きな焦点が当てられた。伊敷議員は「入札不調の原因として、物価高騰以外にも当初予算を変更せず、査定率を掛けたことが影響していると考えられる」と述べた。
また、大田守議員は、本件に関する調査権の委任を求める議案の提案理由を説明した。入札不調によって1億5千万円の基本設計費が無駄になり、仮校舎を利用するために新たに約2億8千万円の予算が必要になると訴えた。彼はまた、入札不調の経緯を解明し、再発防止に努める必要があると強調した。
反対意見として、浦崎暁議員は「特別委員会で中間報告が出されたばかりであり、調査権の委任が必要か疑問である」と発言した。また、議員の間で意見が分かれる中、議案は全会一致で可決されることとなった。これにより、さらなる調査を実施し、問題の根本的な解決に向けた取り組みが期待されている。
本会議を通じて、議員たちの市民に対する説明責任が強く意識された。調査特別委員会の活動も今後注目される。