糸満市議会は、令和6年第2回定例会において、様々な重要な議題について審議を行い、市民の関心が高い問題に対して意見の交換がなされた。まず最初に、南部病院跡地の利用計画に関して、金城一文議員は建物の解体状況や今後の施設利用について質問した。市の企画部長、金城満氏は建物の解体が順調に進んでいること、今後は南部病院跡地を市民ふれあいセンター兼福祉避難所として整備計画を進めていることを述べた。さらに、「参加する市民を対象とした福祉避難所の設置は早急に進める必要がある」と強調した。
次に、真栄里物流団地に関する議論で、今後の開発の進捗状況および市の経済成長への寄与が期待されることが再確認された。賀数郁美議員もプロジェクトの進捗を強く支持し、地域経済の活性化に向けた取り組みを促した。
フレイル対策においては、市の副市長、神谷和男氏が地域デイサービスの変化に伴う不安を理解し、地域ボランティアによる自主的な活動が継続されることを確認した。また、地域デイサービスの回数が減少することに対する市民の懸念についても、体制づくりに工夫が必要と述べた。
さらに、教育行政に関しては、高嶺小学校の校舎建築の進捗状況が取り上げられた。教育長は、仮設校舎の設置計画が見直されており、建設コストが計上されている状況を説明した。こうした進捗は地域住民からの期待が高まっている。
最後に、市職員の労働環境についても言及があり、ハラスメント対策の重要性が強調された。市の総務部長、新垣政喜氏は、調査結果を基にした第三者委員会の設置が進められていることを公表し、早期の対応計画を約束した。議会はこうした問題に対して真剣に取り組む姿勢を見せており、市民福祉の向上に寄与する議論が続けられている。