令和3年第2回糸満市議会定例会が、3月12日に開催された。主要な議題として、教育行政、土地利用計画、交通行政、道路行政、環境行政が取り上げられた。
教育行政では、金城敏議員が沖縄県高校駅伝大会の誘致に関する質問を行った。金城議員は、現コースの課題を指摘し、糸満市での開催について期待を示した。市長の當銘真栄氏は、競技力向上に向けて調査研究を進める意向を示した。さらに、中学校部活動の指導員配置についても質問があり、教育委員会は配置人数を維持する方針を述べた。
土地利用計画に関しては、同議員が南部病院跡地の新たな計画について議論を提起した。企画開発部長の徳元弘明氏は、ウェルネスリゾート産業の誘致と、地域の複合施設整備についての構想を発表し、地域活性化への意欲を示した。また、今後の土地利用における視点について、農業用地の保全と発展の両立を目指す姿勢も強調した。
交通行政では、金城議員が新たに導入される「いとちゃんmini」に関する質疑を行った。市民からのニーズ調査結果を踏まえ、運行時間の延長や運賃体系の見直しを導入することが明らかにされた。特に通勤通学に便利な運行スケジュールの設定が強調された。
道路行政については、県道糸満具志頭線の整備計画が進んでいることが報告された。安全性の向上を図るため、歩道整備の早期実施と改善策が求められる状況である。
環境行政では、野良猫に関する新たな取り組みが議論された。市民健康部長の島根辰也氏は、不妊手術費用の助成が進む方針を説明し、地域猫活動の推進が重要であるとし改善を目指す姿勢を示した。