令和2年第6回糸満市議会定例会が9月18日に開催され、一般質問が行われた。議員からは新型コロナウイルス対策や教育行政、文化振興などの重要課題が提起され、市長や関係部長がこれに対する見解を述べた。
特に新型コロナウイルス感染症に関する対策について、金城幸盛議員はインフルエンザ予防接種費用の助成を検討するべきだと訴えた。市民健康部長の島根辰也氏は、重症化リスクの高い中学生以下の子供や妊婦への助成を前向きに検討する姿勢を示した。加えて、定期予防接種の期限延長を行う考えもあり、適宜広報を通じて周知していくと述べた。
次に、教育行政に関する質問では、潮平中学校の部室の老朽化問題が取り上げられた。教育長の幸地政行氏は、経年劣化による現状の厳しさを認識し、早急な対策が必要であるとの見解を示した。また、教育現場での感染防止対策についても計画されており、サーキュレーター等の導入が推奨されている。
文化振興においては、金城幸盛議員が糸満海人の漁労具を国の重要有形民俗文化財指定へ向けての意向を確認し、市長の當銘真栄氏は関係機関と協議し、指定を目指していく意向を示した。
また、交通安全対策についても議論がなされた。市道の安全性を高める信号機設置の要望が出されており、市は糸満警察署と連携し進捗を監視していくことが求められている。
保育士の処遇改善についても質問があり、福祉部長の平田徳明氏は、保育士の確保が重要であり、過去に提案された「保育士奨学金返済支援制度」の創設についても考慮に入れる姿勢を示した。
この会議録は、糸満市の未来にむけた充実した議論の場となり、地域の重要課題に関しての具体的なアプローチが提案されている。近隣や市民との連携を深め、安心・安全な地域社会づくりが進むことが期待される。