令和6年6月11日の石垣市議会において、重要な事項が議論された。議会では、長山家康議員が取り上げた新石垣空港の機能強化に関しての質問が特に注目された。
長山家康議員は、新石垣空港の滑走路延長に向けたこれまでの取り組みと今後のスケジュールについて質問。これに対し建設部長の下地敏之氏は、滑走路延長やエプロン拡張の必要性を強調し、県知事との意見交換の場でも要請を行ったことを明らかにした。また、令和6年度には大型機材の就航を目指した調査が予定されているとのことだ。
次に、長山議員は産業振興についても質問した。これに対し、農林水産商工部長の宮良直好氏は、工業団地整備の取り組みや市内製造業振興に向けた様々な施策について説明。特に、地元産品の安定供給や企業誘致の施策が進められていることを示した。
公共交通についても議論が交わされた。長山議員は、民間タクシーを活用した新たな交通システムの導入を提案し、地域特性に合った公共交通サービスの必要性を訴えた。
また、子育て支援について、母子保健法改正に基づく「産後ケア事業」の実施状況が報告され、地域の子育て支援の基本方針が確認された。
さらに、物流行政に関しては、石垣港での荷物保管場所の不足について問題提起があり、物流倉庫の設置についての対応が求められた。
議論は臓器移植患者支援にも及び、医療を受けることができない患者への支援が求められた。市民保健部長の大城智一朗氏は、通院費の助成制度についての情報を提供した。
この他にも、デジタル化推進のための具体的な取り組みや防災課題に関する意見が続き、最後に市長や部長らからも各論にわたる報告があった。議会全体としても地域課題に対する真摯な姿勢が示され、今後の方針や施策の進展が期待される。