令和5年6月に開催された早島町議会の定例会では、複数の議案が取り上げられた。特に注目されるのは、佐藤辰美議員による一般質問である。
佐藤議員は、地方自治法の遵守や町長への求めを強調した。執行機関が公正で適切な答弁を行うことの重要性を訴え、行政活動の透明性確保を目指した。具体的には、下水道工事に関連する質問を行い、流域下水道の流下計画についても言及した。町長は、中山団地経由での流域下水道への流下計画について、岡山市と早島町での情報共有が行われていたと回答した。
さらに、佐藤議員は、農振問題に関する質問も行った。土地改良区の解散により整備状況に差が生じた現状や、農業環境の整備が進まない理由についても言及した。町長は、農業振興地域の指定を受けた経緯や水路整備の重要性を強調し、今後の方針を示した。
他にも、佐藤議員は小学校における法教育についても質問した。教育長は、現代社会における法教育の重要性と、いじめ防止の取り組みを強調した。法教育を通じて、子どもたちが自身の権利を理解し、社会生活を営む上での基本的なルールを学ぶことが重要だと述べた。
次に、委員長報告においては、予算審査常任委員会の報告が行われ、各議案が原案の通り可決されることが決定された。町長は、早島駅周辺整備に関しても説明し、バリアフリー施設の整備など、地域の利便性向上に努める意向を示した。
最後に、佐藤博文議員の辞職についても議題に上がり、許可が得られた。この辞職は町長選出馬に伴うもので、佐藤議員はこれまでの活動に対する感謝の意を表明した。町長は、今後も持続可能な町の実現を目指し、全力で取り組む姿勢を強調した。
このように、早島町議会では、それぞれの議案が慎重に審議され、地域の発展に向けた意見交換が行われた。