令和6年3月定例会が開会した。
本会議では、さまざまな議案が協議された。特に、教育委員会委員の任命や監査委員の選任が注目された。町長の佐藤博文氏は、教育委員会の新委員に加藤和子氏を任命する理由について説明した。加藤氏は幼稚園での長い経験を有し、学校運営協議会のメンバーでもあるとして、教育行政の理解促進を強調した。これに対し、議員からは年齢構成や専門性の偏りについての疑問が提起された。
質疑で、真鍋和崇議員は教育委員の年齢に偏りがあることを指摘し、民間からの公募の必要性を訴えた。続いて、舩越健一議員は教育委員の人選の過程を追及し、さまざまなバックグラウンドを持つ人材が必要であると主張した。このような意見を受けて、教育長の白神敬祐氏は、現委員の職業経験が多様であることを説明したものの、多様性の確保に課題が残る点については認識を示した。
さらに、議案第9号の早島町議会議員報酬や議員費用弁償に関する条例の改正が提案された。町長は報酬改定の理由を説明し、議長や副議長、議員の報酬がそれぞれ増加することを報告した。特に、常任委員会委員長の新たな区分も設けられることが決まった。
他にも、公共サービスに関する条例改正案や予算の補正案が提出され、町民の生活向上を図るための施策が審議された。これにより、生活環境の整備や教育制度の充実を目指す姿勢が垣間見えた。