令和5年9月に行われた早島町議会では、複数の議案が審議された。
本会議で特に注目されたのは、議案第39号および第40号の専決処分の承認である。町長の佐藤博文氏は、物損事故に関する和解と損害賠償額を町が負担することについて報告した。この事故は、令和5年5月31日に発生したもので、町有地の枯損木が倒れ、相手方の車両を損傷した。修繕費として43万円が町の負担となるため、迅速な承認が求められた。
また、議案第40号に関しては、令和5年度早島町一般会計補正予算(第3号)が審議された。新型コロナウイルスワクチン接種の期間延長に伴い、町民への速やかな接種体制を確保する必要があった。これによって予算に2,000万3,000円の追加が必要となり、歳入歳出予算の総額は62億2,987万8,000円と定められた。
会議では町長が行財政改革を進めるため、給与の50%削減を含む条例に関する議案第41号も提案された。物価高騰が町民生活に影響を及ぼしていることを説明し、改革の必要性を強調した。議案第42号では、町税条例の一部改正により、使用しない軽自動車に対する軽自動車税の課税免除についても話題となった。
さらに、早島町の財政健全性を示す報告も行われ、特に令和4年度の健全化判断比率や資金不足比率については、全ての指標が基準内であることが確認された。特に実質赤字比率がゼロであることが強調され、町の健全な財政運営が評価されたことは条件として重要な成果と言える。
また、今後の財政運営において創意工夫と事業の見直しが必要であるとの意見もあり、町職員には財務意識の更なる向上が求められることとなった。