令和4年10月31日に行われた早島町議会の臨時会では、重要な議題が数多く取り上げられた。
中でも特に注目を集めたのが、古田敬司議長に対する不信任決議案である。発議した佐藤辰美議員は、「議長は中立性と尊厳性を持って議会を運営する必要がある」と強調し、その運営に対する疑念を示した。
投票の結果、古田議長の不信任決議案は可決された。この結果は、今後の議会運営に大きな影響を与えると考えられている。議長不信任に関する議題は、議会における信頼性を問う重要なテーマであり、多くの議員が意見を述べる場となった。
その他の議題としては、新たに上程された議案第57号及び58号の専決処分について、和解及び損害賠償額についての承認が求められた。これらの議案は、6月に発生した2件の物損事故に関するもので、いずれも町が責任を持って速やかに処理する必要がある案件である。
町長の中川真寿男氏は、これらの議案に対して「議会の信頼を損なわないよう、しっかりと迅速に対応する」と述べ、参加議員の理解を求めた。そして、補正予算や手数料条例の改正案も上程され、町民にとっての生活支援策が再度議論された。
特に議案第60号の手数料の特例に関する条例では、コンビニ交付の手数料を大幅に引き下げる試みがされており、町内での利便性向上が期待される。ただし、一部の議員からは経済的な負担が増すのではないかとの懸念も示された。
最終的に、令和4年度早島町一般会計補正予算(第5号)についても承認され、支援金や生活費の増額が決定した。これにより、物価高騰に対する事業者支援が強化され、早島町全体の経済状況の改善が期待される。