令和5年9月定例会において、早島町議会は様々な重要な議題について議論を行いました。特に、ふるさと納税の寄附額の減少や自主防災活動、新しい上水道整備計画については多くの関心を集めました。
ふるさと納税については、岡山県全体では寄附額が増加傾向にありますが、早島町では寄附額が792万円と昨年比で58.8%減少しています。これについて、林郁夫議員はこの状況を憂慮し、地域活性化や町のイメージ向上に向けた具体的な施策を提案しました。町長の佐藤博文氏は、フルーツの返礼品競争を強化し、プロポーザルによる事務委託を通じたPR活動を進める考えを示しました。
自主防災活動に関しては、林郁夫議員が気象情報や避難指示の重要性を強調しました。町長は、早島町の自主防災組織が地域の防災力を高めるために、各地区における個別避難計画の作成を進めていることを説明しました。
上水道整備計画については、町長が現在の水道施設の老朽化の進行などに触れ、今後の整備計画をしっかり進めていく意向を示しました。令和9年度には、日笠山団地と若宮団地の水道整備の切り替えを行う予定です。この計画は生活の基盤を支えるものであり、町民の健全な生活を支えるために直ちに取り組む必要があると考えます。
国保税の軽減策に関する議論も重要なテーマとなりました。舩越健一議員は、国保料の高騰が現役世代に与える影響を懸念し、税負担の軽減を求めました。町長はその重要性を認識し、地域の財政状況を考慮に入れた上で検討することを約束しました。具体的な施策として、若年層への投票啓発なども進めていく必要があるとしました。
最後に、教育環境の整備に関する質疑が行われ、特に学校給食の無償化や英語教育の充実についての意見が交わされました。町長は、給食無償化についての検討も行っていく意向を示しましたが、経済的な財源の確保については慎重に検討する必要があるとしました。
このように令和5年9月定例会では、地域活性化に向けた具体的な施策や町民の安全を守るための取り組みが重要な議題として上がり、全体として町の未来に向けた前向きな議論が展開されました。