令和2年9月14日に開催された早島町議会定例会では、複数の重要議案が審議された。
特に目を引いたのは、議案第60号の『専決処分の承認を求めることについて』である。この議案は、令和2年3月に発生した隣接駐車場における車両損傷に対するもので、町長の中川真寿男氏は、早期の和解と損害賠償額の決定が必要であったと述べた。
質疑では、真鍋和崇議員がこの損害賠償の責任所在について問題を提起した。彼は、町が工事において明確な責任を負うのかの観点から質問を行った。これに対し、大崎俊二建設農林課長は、町の過失があったことを認め、今後の対策の重要性を強調した。
また、副町長の山本哲也氏もこの問題に対し、町としての指示ミスを認め、今後プロセスを見直して改善を図る必要があると発言した。議案は賛成多数で承認され、町の責任についての議論が今後も持続することが予想される。
次に、議案第61号と第62号では、それぞれ令和2年度一般会計補正予算と水道事業会計補正予算について報告された。町長は、新型コロナウイルス感染症対策として、感染防止施設の整備や事業者支援に向けた予算を盛り込んだことを説明した。特に、1億6,838万円の追加があり、各種対策が計画されている。また、議案第72号では追加の補正予算が提出され、経済対策が重要視されていることが伺える。
この他、町税条例や国民健康保険税条例の改正を含む複数の条例改正案も上程され、再度の審議が行われた。議員たちは、今後の町の財政運営や公共サービスの利用状況について懸念を持っているようであり、質疑には、透明性や今後の予算編成における見直しの必要性が浮き彫りになった。
報告第4号においては、健全化判断比率が示され、早島町の財政状況が安定していることが確認された。今後は、この健全性を維持しつつ、住民の意見を反映した施策展開が求められると言える。