令和5年6月、早島町議会の定例会が開かれた。主要な議題には、固定資産評価審査委員会の委員選任や補正予算の承認が含まれる。この議会では、計4件の報告や様々な補正予算が審議された。
特に注目されたのは、議案第31号の専決処分についてである。この処分では、町内での物損事故に関連する和解及び損害賠償額の決定が行われ、町が63万8,000円を全額負担する内容であった。
さらに、議案第32号では、電力やガスの価格高騰に伴い、低所得世帯に対して現金給付を行う新たな補正予算が提案された。具体的には、低所得世帯に対し、1世帯あたり3万円、18歳未満の児童には5万円を給付する計画で、総額5,107万8,000円が盛り込まれている。
また、町税条例の改正を含む議案も審議された。議案第33号では、軽自動車税に特定小型原動機付自転車を追加し、森林環境税の賦課徴収方式などが見直される予定である。この改正は、令和6年から施行される見込みで、町民税に過誤納金を充当できる内容も含まれている。
更に、議案第34号では、一般会計補正予算の増額が議論され、物価高騰への対応として計4,679万7,000円の追加が計画されている。これにより、総額が62億987万5,000円となり、エネルギー費用負担軽減に資する施策が強化される。
全体として、今回の議会では地域の社会的なニーズに応えるための取り組みが数多く議論され、特に低所得者への支援施策が重点的に扱われた。今後、これらの施策がどのように実施されるか、地域への影響が注視される。