令和元年6月10日、早島町議会の定例会が行われ、議題に上がったのは町の重要なインフラと安全に関する問題であった。
具体的には、大川樋門設置工事、早島町の人口動態、そしてコミュニティバスの運行の見直しといった重要課題が議論された。
まず、大川樋門設置工事については、昨年の西日本豪雨を受けて、その必要性が強調されている。町長の中川真寿男氏は「樋門は浸水対策に非常に重要な構造物であり、早急に工事を進める必要がある」と述べた。また、仮設鋼矢板打設による河川の狭窄が懸念されているが、その際にも十分な対応策が講じられるとのことであった。町は、大雨時の損害を最小限に抑えるため、開発事業者と連携し浸水時には、土のう設置などの迅速な対応を求めることが確認された。
次に、早島町の人口動態に関しては、高齢者の増加が議題となった。近年、町内の高齢ドライバーによる交通事故が多発している。この問題を受け、町は注意喚起と啓蒙活動を行っており、ほかの自治体でも同様の事故が発生している。教育長の徳山順子氏は「幼稚園や保育園では、危険予測能力の向上を目的とした交通安全指導を強化しており、今後も地域の見守り体制を連携していく」と述べた。
また、地域交通網の再構築については、ライドシェアの導入が有効であるとも話し合われた。全町的な公共交通の見直しや、地元住民が参加した地域交通のサービスが重要である。
この他、農業の地産地消や6次産業化を進めるための施策も求められた。特に、地区内で採れた新鮮な農産物を利用する取り組みが、給食や直売所を通じて地域経済の活性化に寄与しているとのことである。