令和3年3月定例会が早島町議会で開催され、各議案の審議が行われた。議題に上がったのは、一般会計等の予算案についてである。
議長の舩越健一氏の開会の挨拶の後、町長の中川真寿男氏が所信表明を行った。続いて一般会計予算案など7議案が一括審議された。今年度の一般会計は53億2,800万円で、前年度に比べて4.1%増加した。これは、感染症対策や福祉、教育関連の事業に重点を置いた結果である。
中川町長は、新型コロナウイルス感染症の影響により、地域行事の中止や一斉休校などが町民の生活に多大な影響を及ぼしたと述べた。具体的には、全世帯の水道基本料金免除や、子育て世代への支援策を挙げ、今後も町民の生活環境改善に取り組む方針を強調した。
また、今年度の国民健康保険特別会計予算は13億9,556万円で、医療費の増加が見込まれる中、適正な医療費管理が必要であると説明された。後期高齢者医療特別会計についても、保険料の課題を背景に、安定的な財政運営が求められている。
介護保険特別会計に関しては、町長が「初めて策定した第8期介護保険事業計画を基に、本年度の予算編成に取り組んだ」と述べ、予算総額は12億3,097万6,000円に達した。この中には、介護予防サービスや地域包括支援センターの運営経費が計上されている。