令和2年3月16日に開催された早島町議会定例会において、新型コロナウイルス感染症に対する対応が主な議題として取り上げられた。
町長の中川真寿男氏は、感染拡大を防ぐために地域住民に向けた注意喚起を強調し、各種対策を講じていることを報告した。特に、町内の公共施設には消毒液を設置し、職員への感染予防策が講じられている。町としても、見守りシステムの運用を強化する方針であり、認知症高齢者等見守りSOSネットワークへの登録促進を進めていくと述べた。
また、児童・生徒の状況を把握するための取り組みがあることも確認された。学校が休校期間中、児童・生徒への支援体制の確立と保護者への情報提供が必要であり、教育機関と地域支援センターとの連携が重要だとの意見が出た。この点に関して、教育長の徳山順子氏も、十分な連携体制を構築し、地域の見守り体制を強化することに努めると答弁した。特に、町内の子どもたちが安心して通園できる環境作りが求められている。
小浜地区の蔵再生事業についても質問があり、地元住民の意見を反映した利活用を進める必要性が強調された。教育長は、今後も地域との関係構築を大切にしつつ、十分な調査を行いながら進めていく意向を表明した。
また、交通安全対策については、国道2号線の渋滞問題が引き続き深刻であることを認識しており、早急な対策が必要だと町長は述べた。検討している施策には、生活道路への車両の進入抑制策などが含まれ、地域住民の安全が最優先であると強調した。
今後の取り組みとして、さらなる地域住民との対話を図り、地域資源を生かしたまちづくり、子育て支援の充実、さらには施設整備の計画的推進を進めていくといった方針が示された。
最後に、行方不明高齢者の捜索に関連するフローチャートや防災体制の整備に関しても見直しが必要であるとの意見が出され、地域包括ケア体制の強化は今後の重要な課題であるとの認識が共有された。これらの課題に取り組むことで、住みよい町づくりを進めていくと町長は約束した。