令和4年度の早島町議会は、各種議案の審議を開始した。
特に注目されるのは、令和4年度当初予算案である。
町長の中川真寿男氏は、新型コロナウイルス感染症に懸念を示し、感染拡大防止に向けた施策を強調した。
「接種対象の方は御自身と家族、友人を守るためにも、接種を前向きに御検討いただきたい」と述べ、ワクチン接種の必要性を訴えた。
石井町民課長は、これまでの感染者数の経過について言及。
「町内累計感染者数は290人を超え、県内でも高い水準に達している」と述べ、引き続き感染対策の徹底を促した。
今後も新しい生活様式に対応し、持続可能な町づくりを目指すとしている。
続いて、令和4年度の一般会計予算についての詳細が明らかになった。
歳入541億7000万円、歳出507億2000万円という規模だ。
増収は新型コロナウイルスの影響が小幅にとどまることが示された。
町税収入は前年度から7,405万円の増加を見込んでおり、その背景には町内経済の回復が見える。
また福祉分野への支出増加が目立ち、注目されるのは健康・福祉費用である。
「健康福祉課では介護保険制度や高齢者福祉の充実を図る」などの目標が掲げられた。
「基盤整備を進め、住民の生活の質を高めることに努める」と町長が力を込める。
次に、公共下水道や水道事業に関する予算も発表された。
公共下水道事業の予算は5億3671万5000円、さらに水道事業についても2億4997万9000円が計上された。
特に環境対策が求められる現状を受け、水道施設の更新に積極的に取り組む姿勢が見える。
再生可能エネルギーの普及促進に向けた取り組みも進めていく計画だ。
「環境問題は町の未来を左右する重要なテーマです。行政一体となって対応していく」と強調した。
今後の早島町議会では、各議案に対する質疑や審議も進む。
「住民の声を大切にしながら、透明性のある政治を進める」と町長が述べ、協力を呼びかけた。
町民の生活を守るための施策に対する期待は高まっている。