令和4年12月14日に行われた早島町議会の定例会では、町の子育て支援や包括ケア、早島駅建設に関する議論が行われました。特に子育て支援に関しては、出席者からの質問が一段と多く、活発な意見交換が見られました。
議員の舩越健一氏が、早島町の子育て支援が他の町村に比べて後れを取っているとの懸念を示し、町長に詳しい施策について尋ねました。それに対し、町長の中川真寿男氏は、町として若年夫婦の子育て支援に力を入れてきたと強調しました。特に、出産から子育てに関する施策を拡充し、結果として早島町の子ども人口が増加していることを挙げました。
また、中川町長は、現状として待機児童の問題が依然として根強く存在し、特にゼロ歳から二歳児の需要が高いことを指摘しました。新しいアートチャイルドケア早島保育園が来年開園する予定であり、この保育園の設置が待機児童解消に向けた重要な一手と期待されています。さらに、町長は保育士の確保も喫緊の課題として挙げ、独自の助成金制度を通じて保育士の待遇改善を図っていると述べました。
次に舩越氏が包括ケアについての質問を行ったところ、町長は地域での医療・福祉サービスの一体的な提供が必要との考えを示しました。また、町長は早島駅の建設にも触れ、今後の町の方向性において重要な役割を果たすと述べました。新駅の建設には約16億円の予算が見込まれており、その財源には国庫補助金が含まれていると説明しました。
このように、早島町議会では、町が直面している課題として子育て支援を中心に意見が交わされ、地域の未来に向けた具体的な施策が議論されました。また、町長が言及した待機児童や保育士不足は、今後の施策においても重要な焦点になることが予想されます。これらの提案や議論は、早島町がさらなる発展へ向けた基盤を築くための重要な基礎となるでしょう。