杵築市は、令和3年第4回定例市議会を開催した。
本議会では、議案第92号から議案第109号までの重要な議題が取り扱われた。主に市財政や新型コロナウイルス対応に関する補正予算が中心の議論となった。市長の永松悟氏が冒頭挨拶で市政の今後を語った。
永松市長は、経済活動の再開が進んでいることに言及し、具体的には県内の新規感染者数が減少している現状を報告した。しかし、年末年始には新たな感染拡大の懸念もあり、市民への感染対策の徹底を要請した。
また、現時点で市のワクチン接種率は約80%に達する一方で、3回目の接種についても詳細が決定次第市民に周知する方針を示した。ワクチン接種が進む中で感染状況が安定しつつあり、その評価を行った。特に、医療従事者を中心とするワクチン接種体制に感謝の意を表明した。
財政面では、令和2年度の決算を踏まえ、財政調整基金が目標を超えて21億円に達したことを強調。市債残高も209億円復っており、昨年との比較で20億円の圧縮が実現した。これらの取り組みが財政健全化に寄与しているとの見解を示した。
さらに、住民主体の地域づくりについて言及し、小学校区単位での住民自治協議会を設立するとの計画を報告した。地域のコミュニティセンター化に関する条例改正案も上程され、地域活動の拠点の強化を目的としている。
本定例会の会期は、12月17日までの19日間に決定された。出席した議員からは、補正予算や条例案に対する質疑が行われ、最終的にすべての議案が原案どおり承認された。今後は、次回の議会での報告内容に期待が寄せられている。