令和5年12月に開催されたフォーラムで、上田市の行政課題が浮き彫りになった。特に、自主財源の確保、消防団員の活動、教育現場での医療的ケア児支援が議題に上がり、詳細な討論が行われた。特に注意が向けられたのは、インフルエンザ予防接種助成制度の導入が求められていることである。
上田市では、インフルエンザの感染が年々増加傾向にあり、市内での感染報告も多い。特に子供たちが感染しやすい状況にあり、ワクチンの接種が重要視されている。しかし、ワクチン接種は任意であり、経済的負担が大きいため、助成制度の導入が望まれている。入場時には多くの市民がこの助成に期待を寄せており、他の自治体との比較でも助成制度を必要と明言する声が多かった。
上田市は、地域共生社会の構築を目指し、重症心身障害児・者への支援も強化しようとしている。特に、医療的ケアが必要な子供たちの生活の質を向上させるため、適切な情報発信や地域との協力が強調された。医療的ケア児支援法の施行により、市は医療的ケアを受けた子供たちの希望に応える動きを見せており、県の指針に基づいて支援体制の整備が進められる見込みである。
また、災害情報伝達手段に関しては、消防団員の活動が重要な役割を果たしている。消防団員の確保が急務であり、地域住民の防災意識の向上が求められている。先日行われた城下消防まつりでは、地域団体と消防団が連携し、人々の防災意識を高める活動が実を結んだようである。
市民への情報提供や教育の重要性も強調され、今後も上田市においては、地域の特性を生かした具体的な取り組みが推奨されていく必要性がある。上田市の防災計画や教育方針は、地域の実情に応じた内容で、幅広い協力が求められている。特に人口減少や高齢化が進む今、地域住民同士が支え合う環境が築かれる必要がある。