令和3年6月の上田市議会定例会が開かれ、さまざまな議題が議論された。
最初の議題は、会議録署名議員の指名についてである。佐藤清正議員と小林議員が指名され、会議録が正式に進行された。
続いて、土屋市長が諸般の報告を行った。コロナウイルスに関連した報告では、現在の感染状況とワクチン接種の進捗について触れた。土屋市長は「コールセンターの電話がつながりにくい状況や予約の難しさについて、接種希望者にご迷惑をおかけしている」と述べ、理解と協力を求めた。
また、会期の決定に関しては、今回の定例会の会期を6月28日までの22日間とすることが承認された。次に第5の議案がまとめて上程された。土屋市長は新しい庁舎での初の定例会となる中、「歴史をつくっていく」との意気込みを語った。
さらに、重要な内容として水道料金の改定が議論された。今後の水道料金の平均改定率が8.3%となることが提案され、財政部長がその理由や影響について再度説明した。上田市では、料金改定は他市と比べて低水準であったとしつつも、経営の維持には苦しむ状況であったことを示した。
また、新型コロナウイルスの影響による経済への支援も強調され、飲食店支援金の給付状況などに関する報告が行われた。昨年度末までの飲食店等事業継続緊急支援金の給付については、270の事業者に支給が行われたとのことである。雇用情勢は改善傾向が見られるものの、先行きの不透明感が依然として残っていることも指摘された。
最後に、法人の経営状況に関する報告や、予算繰越計算書が提出され、必要に応じて来年度へ繰越されることが確認された。この定例会で審議された各議題は、今後の地域に影響を及ぼす重要な内容であり、市民への説明責任が求められる。