令和3年3月の定例会が開会し、市長の施政方針が議論された。
土屋陽一市長は、気候変動問題の深刻さを訴え、上田市気候非常事態宣言を表明した。環境対策に向け、市民と事業者が協力し、2050年までのゼロカーボンシティの実現を目指す計画が示された。
また、新型コロナウイルスへの対応として、ワクチン接種についての準備状況が報告され、65歳以上の高齢者への接種に向けた調整も行われていることが伝えられた。土屋市長は、感染拡大防止のための啓発活動を強化していく考えを示した。
さらに、議案の審議についても活発な意見交換がなされ、過去の台風災害からの復旧作業についても進捗状況が確認された。復旧、復興に向けた取り組みが評価される一方、将来の自然災害への対策が重要視されている。
市長は、社会環境の変化に伴い、地域づくりや自治体運営の重要性を強調した。特に、地域の防災力向上に向けた施策に力を入れ、「共助」の精神を基に地域の自主防災組織の支援強化の必要性を訴えた。
会期は3月22日まで32日間と決定され、総合計画に基づいた本市の運営についても議論が交わされた。上田市は、将来の持続可能な社会の実現を目指し、地球環境への配慮を強めていく方針である。