令和4年6月、上田市議会の定例会が開催され、新たな施政方針が発表された。
土屋陽一市長は、市の施政方針において、現在の国際情勢や経済の厳しさを鑑み、地域の持続的な発展に逆行しない施策を推進していく決意を表明した。
この中で、ウクライナ情勢についても触れ、戦争の悲惨さと平和の尊重が如何に重要であるかを強調した。
市長は、ウクライナの平和を祈る募金活動を行ったことに報告し、募金額の110万2242円を達成したことに感謝を述べた。この募金は、日本赤十字社を通じてウクライナでの人道支援に活用される。
続いて、議案40号「ロシアによるウクライナ侵略と戦争犯罪を非難し、軍の即時無条件撤退を求める決議」が提案され、土屋勝浩議員が趣旨説明を行った。彼は、この決議の必要性を説明し、全議員の賛同を呼び掛けた。
質疑の過程で異議はなく、原案通り可決された。
会議では、地方自治法第221条に基づく法人の経営状況報告も行われており、上田市土地開発公社や上田市地域振興事業団の事業計画が報告された。特に地域振興事業団は、地元の観光業やイベントの実施に向けた取り組みを進めるとした。
また、繰越明許費繰越計算書や事故繰越し繰越計算書も報告され、過年度分や当年度分の支出の見込みについて説明が行われた。これにより、一般会計や特別会計の透明性が保たれる方向性が示された。
日程の最後には、選挙管理委員会の正規メンバーや補充員の選挙が実施され、無事に議題が終了した。議会は、6月7日から12日まで休会となり、次回は6月13日から再開される予定である。