令和5年6月の上田市議会定例会が開催された。
議題は多岐にわたり、各議員が市政に関する重要な提案を行った。
まず、土屋陽一市長が開会の挨拶をし、
5月に発生した猟銃発砲事件に対して哀悼の意を表した。
この事件に関連し「犯罪被害者への支援の重要性を感じている」と強調し、
上田市では犯罪被害者支援条例の制定に向けて進める考えを示した。
議案の一つである「令和5年度上田市一般会計補正予算」では、
自然災害に対する復旧費用や、
子育て支援事業の充実を図るための予算案が提案された。
鎌原英司財政部長は「5月の大雨による災害復旧費等、
合計5億444万円の増額補正を行い、予算現額は731億3,344万円となる」と説明した。
さらに、土屋市長は「交通安全対策なども引き続き推進する」と述べ、
高齢者向けの自転車用ヘルメット購入補助金を新設することを報告した。
次に、地域活性化に向けた事業が進行中であることも伝えられた。
特に農業振興策として、最新のデジタル技術を活用し、
生産性の向上や新規就農者の育成に向けた支援を展開することに取り組む方針が示された。
さらに、地域貢献に向けた取り組みとして、
上田市地域振興事業団から、観光業や地域振興に資する事業が説明され、
収入が前年に比べ増加傾向にあることも報告された。また、
上田市立第五中学校の改築事業など、教育施策についても進展が語られた。
議会では、今後の議案についても活発な質疑応答が行われました。
本定例会における主な議案は条例案3件、予算案2件、事件決議案10件、報告事項11件の合計26件で、
市民に対する多様なサービスの向上を目指し積極的に進めていることがうかがえました。
最後に、全体の会議日程が見直され、
今後日程の定めに基づき進行されることが決定した。
市の未来に向けた重要な決議を重ねた議会の雰囲気が感じられました。