令和4年3月定例会が上田市で開催された。この会議では、議会運営や地域の重要事項が取り上げられ、市長の報告のもとに様々な施策が議論された。
特に市長の土屋陽一氏が強調したのが、新型コロナウイルス感染症への対応である。土屋市長は、「急速に広がるオミクロン株への対応に全力を挙げる」と述べ、市民の生活を守るための施策強化を表明した。医療体制の維持とともに、3回目ワクチン接種のスムーズな実施が求められ、地域医師会との連携が不可欠であるとされる。
次に、資源循環型施設の建設が大きな焦点となった。この事業については、周辺自治会との協議を進め、環境影響評価を行うことが新たに決定された。土屋市長は、「地域住民との信頼関係を築くためにも、丁寧な説明を続けていく」と強調し、透明なプロセスを心がける意向を示した。生ごみのリサイクルにも力を入れており、持続可能な社会の構築に向けての対話が重要視されている。
また、上田市が策定したスマートシティ化推進計画についても報告があり、IoT技術を利用したサービスの導入が進められている。この取り組みは、市民への利便性向上を目指し、デジタル化を進展させながら地域活性化を図るものである。土屋市長は「市民と地域の連携を強化し、デジタルとアナログの融合による新たな価値創造を目指す」と述べた。
議案第4項では、令和4年度の市予算案についても審議された。一般会計の歳出は684億1,300万円で、昨年対比1.4%の減となった。市長は政策判断を要する新規事業については、補正予算で対応するとし、コロナ禍で困難に直面している市民へ早急な支援が行われることを強調した。