令和3年6月の定例会では、市政や農業、地元アスリート支援、5G基地局整備に関する多岐にわたる問題が議論された。
会議ではまず、市政についての質問がなされた。提出された質問には、生活資金の貸付が増加している現状に対する対応策が含まれていた。西沢議員は、政府のコロナ禍における支援策やワクチン接種の重要性を強調し、特に高齢者への支援強化に関する提案を行った。
次に、農業に関しては、中村議員が人・農地プランの実質化とその進捗状況について質問した。市内の養成機関等での農地利用状況についてのアンケートが実施され、62.5%の回答率が得られたことが報告された。その一方で、農業者の声を反映した懇談会を開催することが決まっている。
アスリート支援策については、松山議員が地元アスリートの育成、特に商業団体との連携強化を求めた。具体的には、アスリートの活動資金の援助や練習環境の確保に関する制度創設について意見が交わされた。また、地元企業との連携強化の必要性が指摘され、キャリア教育の重要性にも言及された。市は、こうした自発的な活動に対しても支援を行う方針であることが説明された。
次に、5Gと携帯電話基地局整備に関する議題では、金沢議員が5Gのカバー率について言及し、県内での基地局設置につながる補助金についての見解を求めた。柳原総務部長は、国の補助制度の内容や上田市が受けた支援が現時点でないことを明らかにした。今後、支援策の具体化に向けた取り組みが期待されている。
最後に上田市消防団についても多くの質問が寄せられた。特に、団員の処遇改善や再編計画について井澤議員が言及した。堀池消防部長は、今後の再編計画の具体的な進め方として、各分団の協議を進めるという意向を示した。しかし、団員確保の観点からもその活動が重要であるとされ、各市民や団員の意見を反映させる必要が強調された。
議論を通じて、市政や各分野におけるアプローチの重要性とその具体化を図るための施策の必要性が指摘され、上田市の将来に向けた重要な決定が今後求められる。