令和2年4月、上田市議会が臨時会を開催した。
この会議では、議長及び副議長の辞職、選挙、新型コロナウイルス感染症対策、東日本台風災害からの復旧についてが議題に上がった。
土屋陽一市長は、新型コロナウイルス感染症への対策について言及し、政府が緊急事態宣言を全国に拡大したことを受けて、市も感染拡大防止策を講じていると述べた。具体的には、4月8日から市内の小中学校を臨時休業するなど、迅速な対策を実施した。さらに、健康こども未来部に「新型コロナウイルス感染症対策室」を設置し、組織的な対応を強化している。
経済への影響にも触れ、宿泊業や飲食業の売上減少、製造業の生産停滞の懸念を示した。市は事業者向け相談窓口を開設し、制度融資の充実を図っているという。この対策を通じて中小企業の支援に力を入れており、国や県との連携も重視している。
次に、議長の辞職が取り上げられ、小林隆利氏が辞職願を提出した。副議長の土屋勝浩氏が議長の職を引き継ぐ形となり、続いて副議長選挙も行われ、半田大介氏が副議長に選出された。半田氏は、議長を支えつつ、議会の円滑な運営に努める意気込みを語った。
また、東日本台風災害からの復旧状況についても報告され、国土交通省の復旧工事が進められているとし、今後のさらなる進捗への期待感を示した。市は地域の防災力を強化し、市民が安心して生活できるよう努めている。
市長は、議会運営への支援に感謝の意を表するとともに、すべての市民が協力して地域の課題解決に取り組むことの重要性を強調した。地域への誇りと愛着を育み、安全で安心な市づくりを目指すことが市政にとって大切であるとの認識を示した。