令和2年9月の佐久市議会では、市内の交通事故防止策や新型コロナウイルスによる影響についての議論が行われた。特に、保育所や幼稚園周辺の交通安全対策や、新設された長野西高等学校望月サテライト校の運営状況が注目を集めている。
まず、交通事故防止策に関する取り組みが報告された。佐久市では、国からの指導を受け、昨年の滋賀県大津市の悲劇を受けて、保育園や幼稚園の周辺において緊急安全点検を行った。25箇所が改善が必要と判定され、その内訳は、佐久市9か所、長野県8か所、警察8か所となった。具体的な施設整備や道路改良については、予算や手続き上の都合から、すぐに着手できない課題も残されている。市長は、早期の実施が難しいことを認識しつつも、教育施設を中心に、優先順位をつけた整備を進めるべきとの見解を示した。
次に新設された長野西高等学校望月サテライト校についての報告があった。このサテライト校は新たな形態での教育機関であり、地域との連携を強化しながらキャリア教育を推進している。現在、78名の生徒が在籍し、地域連携協力隊との協力によるキャリア教育プログラムも展開されている。地域連携強化のために、今後の行政による更なるサポートも期待されている。
共に、新型コロナウイルスに対する市の対応として、生活保護制度や福祉サービスの拡充が話題となった。特に生活困窮者への支援策が求められる中、福祉部長は、新たな施策や地域のニーズに応じた要望に対し苦慮している様子がうかがえた。 COVID-19によって、救済措置が必要とされる人々が増加している中、しっかりとした財政支援が事業の持続に重要であると強調された。
このように、交通事故防止策や学校運営の新しい形といった現行の課題を解決するためには、市民の声をきちんと聞き、実行に移していく姿勢が求められている。一連の討議を通じ、市の可能性を広げ、佐久市が子育てしやすい環境を整えることが必要だと感じさせられる議会であった。