令和3年の佐久市議会第3回定例会が8月31日、佐久市議会議場で開催された。
市長の柳田清二氏は招集に際し、議員の出席に感謝の意を表明した後、報告事項として、市議会議長及び副議長が長野県市議会議長会から表彰されたことを伝えた。表彰を受けたのは神津正議員と市川稔宣議員で、両議員は市政の振興に貢献した功績が評価された。
続いて、市長は職員の不祥事について謝罪した。窃盗罪で有罪判決を受けた職員が懲戒免職となったことに触れ、市民への謝罪と信頼回復への取り組みを約束した。その後、市長は新型コロナウイルス感染症の影響や市内の災害状況についても説明を行った。
新型コロナウイルスに関しては、感染者数が急増していることを強調。佐久圏域の感染警戒レベルが5に引き上げられ、特別警報が発出された。柳田市長は市民へ行動変容と感染防止対策の徹底を呼びかけた。
また、最近の大雨による災害についても報告。市内では人的被害はないものの、240箇所以上での災害を確認しており、緊急復旧に向けた予算の専決処分が行われたことを伝えた。
議案部分では、合計26件の議案が上程された。その中には、過疎地域持続的発展政策に関する条例案や災害復旧関連の補正予算案が含まれる。市民から要望された内容を受け、緊急的な助成を図るとのことで、特に感染症の影響を受けた事業者への給付金支給も挙げられた。
また、学校給食センターの建設に関する議案もあり、来年には新たなセンターが稼働する予定である。市長は施設の完成を心待ちにしていると語った。
会期は9月30日までの31日間と決定され、今後、一般質問や議案質疑が行われる予定だ。議会運営委員長の中條壽一議員は、議案調査のスケジュールも報告し、効率的な審議の進行を約束した。
今後の議会における審議内容についても注目が集まる中、どのような施策や議案の合意が得られるのかが鍵となる。特に市民生活に直結する支援策や新たな条例施行が期待されている。