令和4年8月30日、佐久市議会第3回定例会が開会した。議会では市長からの招集挨拶が行われ、議案が上程された。
市長の柳田清二氏は、新型コロナウイルス感染症対策について詳しく述べ、特に県内の感染者数が高止まりしている状況を強調した。特に医療提供体制の逼迫を懸念し、医療非常事態宣言が発出されていることを指摘した。市内では連日100人を超える新規感染者の確認があり、安全な医療環境の確保が求められている。
また、議案の中には、育児休業等に関する条例の一部改正が含まれている。総務部長の畠山啓二氏は、「育児休業の取得回数制限が緩和されることで、職員がより柔軟に育児に取り組めるようになる」と説明した。
議会では、物価高騰への支援策についても議論され、市民生活を助けるための補正予算が提案された。市長は、コロナ禍やウクライナ危機に起因する原材料や燃料の高騰が市民生活に深刻な影響を与えていると指摘し、具体的な支援策を計画していると発表した。
その上で、特別委員会の設置が決議され、24人の議員で構成される決算特別委員会が設置されることとなった。市議会では、27件の議案が提出されており、これらは次回の審議に向けて詳細な検討が続けられる見込みである。
さらに、一般質問の受付も開始され、市民からの関心の高い問題について、議員が意見を交わす機会が設けられる予定である。