令和3年5月17日、佐久市議会第2回臨時会が開催された。
この臨時会では、新任の議長と副議長が選出され、今後の議会運営に向けた重要な決定が行われた。
臨時議長に選出されたのは、中條壽一氏である。
新議長の柳澤潔氏は、選挙の結果が発表されると、「公正、中立を旨とし、円滑な議会運営と議会の更なる活性化に努めてまいります」と述べた。
副議長の選挙では、吉川友子氏が選ばれ、選任の挨拶で「議長を補佐し、円滑なる議会運営を目指します」とし、議会の発展に向けた強い意欲を示した。
また、同日の会議では、専決処分に関連する諸議案が上程された。市長の柳田清二氏は「新型コロナウイルス感染症の影響を受け、様々な経費を見直す必要があります」と強調し、重要な議案について説明を行った。
特に注目されたのは、新型コロナウイルス感染症に関連した予算の補正である。柳田市長は「ひとり親世帯臨時特別給付金の給付を行うための経費」を求める内容を説明し、生活支援の必要性を訴えた。市民に対しても、感染拡大防止のための協力を促す姿勢も見られた。
さらに、教育長の任命や教育委員会委員の選任についても議論され、楜澤晴樹氏が退任し、新たに吉岡道明氏が教育長に任命されることが決定された。
臨時会の途中では、教育長の退任挨拶もあり、楜澤氏は「この7年間、教育行政に関わらせていただいたことを心より感謝申し上げます」と述べ、多くの来賓や議員から拍手が送られた。
この臨時会を通じて、佐久市議会は市民生活に直結する様々な課題に適切な対応をする姿勢を見せ、今後の議会運営を見据えた充実した議論が行われた。特に、新型コロナウイルス感染症対策、教育行政、議会の組織改革などが重要なアジェンダとなり、市の発展に向けた具体的な指針が示された。