令和4年12月5日、佐久市議会で行われた定例会では、佐久市の文化振興や市道の安全対策に関する質問が多く取り上げられた。
土屋俊重議員は、まずマンガ・アニメを活用した活性化政策について質問を行った。特に、知名度が高いマンガ「北斗の拳」との関連事業について触れ、今後どのような取り組みが考えられているかを伺った。土屋議員は、「北斗の拳」の原作者である武論尊氏が地域に与える影響や、関連施設の充実が観光や経済に与える効果を強調し、佐久市としてアニメ文化を積極的に活用していく姿勢を求めた。これに対し、社会教育部長の土屋孝氏は、武論尊氏の協力の下で行われる取り組みの重要性を認識し、今後の計画については検討中であると述べた。
次に議論されたのは、市道の安全対策についてである。土屋議員は、平根地区における歩道整備の遅れや交通量の増加について指摘し、歩道整備の重要性を訴えた。そして、近年の事故多発地域であることから、地域住民の意見を十分に取り入れた計画が必要だと述べた。建設部長の小泉茂氏は、交通安全対策の必要性を認識しているとし、現在進行中の調査や計画について説明した。
武論尊氏の名誉市民就任についての質問も行われた。土屋議員は、武論尊氏が地域に多大な貢献をしていることを踏まえ、名誉市民としての評価を求めた。これに対して企画部長の小林秀治氏は、名誉市民に関する選考手続について説明し、武論尊氏の貢献は計り知れないものであると強調した。そして、本人の意向も尊重しつつ慎重に検討を進めていく必要があると述べた。
最後に、議会全体からの意見が続き、特に住民や市の文化振興、交通安全への取り組みを強化していく必要性が指摘された。全体の流れとして、地域の文化を元にした活性化や交通の安全性を確保することは市民の生活を守るために欠かせない課題であり、今後も議会が一丸となって対策に取り組むことが期待されている。